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老後のお金が漠然と不安で、夜にふと考え込んでしまう。そんなあなたへ。この記事は、老後のお金の不安の正体を解きほぐし、収入や貯金が多くなくても今から始められる備え方を、ロジカル先輩が論理的に整理してくれる物語です。
わたしはモヤ子、28歳のOLです。手取りは20万円。毎月なんとか暮らしてはいます。でも、ふとした瞬間に「老後、わたし大丈夫なのかな」と不安になるのです。
テレビでは年金が足りないと言われています。SNSを開けば「老後2000万円」という言葉が流れてきます。だから、なんとなく焦ります。でも、何をどうすればいいのかは、まったくわかりません。
貯金は少しはあります。けれど、これで足りるのかどうか見当もつきません。つまり、不安だけがふくらんでいくのです。今日は、そんなモヤモヤをロジカル先輩にぶつけてみました。
相談タイム
会社の休憩室で、わたしはコーヒー片手にため息をついていました。そこへ、いつも冷静なロジカル先輩が通りかかったのです。
モヤ子「先輩、聞いてください。わたし、老後のお金がすごく不安で…」
ロジカル先輩「お、めずらしいね。具体的には、何が不安なの?」
モヤ子「それが、具体的じゃないんです。ただ漠然と『お金足りるのかな』って。考えても答えが出なくて」
ロジカル先輩「なるほど。じゃあ、まず構造的に整理しよう。不安が漠然としているのは、情報が漠然としているからだよ」
モヤ子「情報が、漠然としている…?」
ロジカル先輩「そう。データで見ると、不安は『見えないもの』に対して大きくなる。金額も時期も方法も見えていないから、ぼんやり怖いんだ」
モヤ子「言われてみれば、たしかにそうかも…」
ロジカル先輩「人間って、霧の中を歩くのが一番怖いんだ。崖が見えていれば避けられる。でも見えないと、一歩も動けなくなる」
モヤ子「わたし、まさに霧の中で立ちすくんでます…」
ロジカル先輩「だから、まずは霧を晴らすところから始めよう。怖がる前に、まず測る。それが論理的な順番だよ」
漠然とした不安の正体は情報不足
モヤ子「たしかに、何も具体的に知らないかもしれません」
ロジカル先輩「老後2000万円って言葉、聞いたことあるよね。でも、あれが自分にいくら当てはまるか、計算したことある?」
モヤ子「ないです。っていうか、計算できるなんて思ってませんでした」
ロジカル先輩「だよね。だから怖い。つまり、敵の正体が見えていない状態なんだ」
モヤ子「敵の正体…。RPGで暗闇の中の敵と戦ってる感じですね」
ロジカル先輩「いい例えだ。ライトを当てれば、敵の大きさも倒し方も見える。お金の不安も同じだよ」
モヤ子「でも、計算なんてしたら、もっと怖い数字が出てくる気がして…」
ロジカル先輩「その気持ちはわかる。でも、知らないまま怖がるのと、知った上で対策するのは全然違う」
モヤ子「対策できるなら、知ったほうがいい、ってことですか」
ロジカル先輩「そういうこと。むしろ計算してみると、思ったほど大きくないことが多いんだ。だから、まず数字を出そう」
モヤ子「ライトを当てる、ですか」
ロジカル先輩「うん。まず『いくら必要か』をざっくり知る。次に『今からいくら積めばいいか』を知る。それだけで、不安は半分くらい小さくなる」
モヤ子「数字にするだけで、そんなに変わるんですか?」
ロジカル先輩「変わるよ。『なんとなく不安』が『月いくら貯めればいい』に変わる。やることが見えれば、人は動けるんだ」
多くの人が同じ不安を抱えている
モヤ子「でも、わたしだけ準備が遅れてる気がして…」
ロジカル先輩「それも思い込みだよ。各種の意識調査でも、老後の生活を心配している人は全体の8割近くいる。みんな同じなんだ」
モヤ子「8割…。そんなに」
ロジカル先輩「だから、不安を感じること自体は普通なんだ。むしろ、不安だからこそ調べようとする。それは健全な反応だよ」
モヤ子「不安なのは、ダメなことじゃないんですね」
ロジカル先輩「全然ダメじゃない。不安をきっかけに動ける人が、結局は得をする。しかも、20代30代で老後資金の準備をきちんと始めている人は、むしろ少数派なんだ」
モヤ子「じゃあ、今から始めれば遅くないってことですか?」
ロジカル先輩「そういうこと。むしろ20代30代は最大の武器を持ってる。それは『時間』だ」
モヤ子「時間が武器…。なんだかワクワクしてきました」
ロジカル先輩「60歳から準備を始める人と、30歳から始める人。出すお金が同じでも、結果は何倍も変わる。それが時間の力だよ」
モヤ子「同じ金額でも、結果が変わるんですか?」
ロジカル先輩「変わるよ。後で詳しく説明するけど、早く始めるほどラクに大きく育てられる。これは早い者勝ちなんだ」
モヤ子「じゃあ、わたしまだ間に合いますね」
ロジカル先輩「もちろん。むしろベストタイミングだ。じゃあ、その武器の使い方を、順番に説明していくよ」
解決策
ロジカル先輩は、ノートにペンを走らせながら、わたしの不安を4つの段階に分けて整理してくれました。
必要な金額をざっくり把握する
ロジカル先輩「まず最初に、ゴールを見える化しよう。老後にいくら必要か、ざっくりでいいから知ることだ」
モヤ子「ざっくりでいいんですか?1円単位で計算するのかと…」
ロジカル先輩「いらないよ。精密に計算しても、何十年も先のことだから誤差は出る。だから、ざっくりが正解なんだ」
モヤ子「ちょっと安心しました。で、どう計算するんですか?」
ロジカル先輩「式は単純だ。『毎月の生活費 × 12ヶ月 × 老後の年数 − 受け取れる年金』。これが必要な自助努力の額だよ」
モヤ子「えっと、もし毎月25万円の暮らしで、65歳から90歳までの25年だとすると…」
ロジカル先輩「25万 × 12 × 25 で、7500万円。そこから年金を引く。総務省統計局のデータでも、高齢無職世帯の支出は月25万円前後だから、現実的な数字だね」
参考までに、総務省統計局の家計調査を見ると、世帯ごとの支出の実態がわかります。
モヤ子「7500万円って、すごい額…。でも年金がもらえるんですよね?」
ロジカル先輩「もらえるよ。会社員なら厚生年金も乗る。仮に夫婦で月20万円もらえるなら、25年で6000万円。差額は1500万円だ」
モヤ子「あ、いきなり7500万円が1500万円に減りました」
ロジカル先輩「そう。年金を差し引くと、自分で準備する額はぐっと小さくなる。これが『正体を見る』ってことだよ」
モヤ子「敵が思ったより小さく見えてきました」
ロジカル先輩「でしょ。もちろん、独身か夫婦か、持ち家か賃貸かで数字は変わる。でも、考え方の型はいつも同じだ」
モヤ子「型さえわかれば、自分の状況に当てはめられますね」
ロジカル先輩「そう。だから完璧な数字じゃなくていい。ざっくりでも『1500万円くらいか』とわかれば、それで十分なんだ」
モヤ子「漠然とした不安が、具体的な目標に変わった感じがします」
ロジカル先輩「いい変化だ。自分の年金見込み額は、ねんきんネットで確認できる。一度見ておくといい」
収入が多くなくても始められる積立
モヤ子「でも、1500万円も貯められる気がしません…」
ロジカル先輩「一括で考えるからだよ。構造的に分解しよう。1500万円を、今28歳から65歳までの37年で割る」
モヤ子「えっと、1500万 ÷ 37年 ÷ 12ヶ月で…月3万4000円くらい?」
ロジカル先輩「正解。でも、ここがポイント。この月3万円台すら、満額は必要ないんだ」
モヤ子「どういうことですか?」
ロジカル先輩「お金を積み立てて運用すると、複利で増える。だから、実際に自分で出す額はもっと少なくて済む」
モヤ子「複利…。よく聞くけど、よくわかってません」
ロジカル先輩「複利は、増えた分にもさらに利息がつく仕組みだ。雪だるまが転がって大きくなるイメージだよ」
モヤ子「最初は小さい雪玉でも、転がすうちに大きくなる、みたいな?」
ロジカル先輩「まさにそれ。最初の数年は地味だ。でも後半になるほど、増えるスピードが加速していく」
モヤ子「後半で一気に伸びるんですね」
ロジカル先輩「そう。だから途中でやめるのが一番もったいない。雪だるまが大きくなる手前で止めることになるからね」
モヤ子「雪だるま。かわいい例えですね」
ロジカル先輩「でも、その雪だるまの力はあなどれない。これが老後の備えで一番の味方になるんだ」
ロジカル先輩「データで見ると、月2万円を37年間、年3%で積み立てると、自分が出すのは約888万円。でも最終的には約1600万円になる計算だ」
モヤ子「888万円出したら、1600万円に…。700万円以上増えるってことですか?」
ロジカル先輩「そういうこと。これが時間と複利の力だ。だから20代30代の『時間』が武器なんだよ」
モヤ子「月2万円なら、ちょっと頑張れば出せそうな気が…」
ロジカル先輩「そうやって早く始めるほど、複利の働く時間が長くなる。だから30歳の今がチャンスなんだ」
モヤ子「さっき言ってた『早い者勝ち』ってこれですね」
ロジカル先輩「その通り。逆に40歳50歳から始めると、同じ目標額でも毎月の負担はぐっと重くなる」
モヤ子「じゃあ、今すぐ少額でも始めたほうがいいんですね」
ロジカル先輩「まずは月1万円でもいい。大事なのは『始めること』と『続けること』なんだ」
お金の貯め方そのものに悩んでいるなら、お金が貯まらない理由って何?解決法をロジカルに考えてみたも読んでみてください。仕組みから整理できます。
実家に入れる金額を決めたら、残りをどう将来の備えに回すかも考えておきたいところです。
今の生活を圧迫しない備え方
モヤ子「でも、月2万円も貯めたら、今の生活がカツカツになりませんか?」
ロジカル先輩「いい質問だ。そこが一番大事なところだよ。老後のために今を犠牲にしたら、本末転倒だからね」
モヤ子「ですよね。今も楽しみたいんです」
ロジカル先輩「その感覚は正しいよ。今の楽しみを全部我慢する貯金は、まず続かない。だから続く範囲でやる」
モヤ子「我慢しすぎると、反動でドカ買いしちゃいそうです」
ロジカル先輩「あるあるだね。ダイエットのリバウンドと同じだ。だから、無理のない金額から始める。手取りの1割が目安だ。手取り20万なら、月2万円だね」
モヤ子「ちょうど2万円。でも、その2万円を作るのが大変で…」
ロジカル先輩「そこは支出の見直しから入る。固定費を1つ減らすだけで、積立の原資は意外と作れるんだ」
モヤ子「固定費って、スマホ代とかですか?」
ロジカル先輩「そう。格安プランに変えるだけで月数千円。サブスクの整理でさらに数千円。これだけで1万円は浮く」
モヤ子「固定費なら、一度見直せばずっと効果が続きますもんね」
ロジカル先輩「その通り。食費を我慢するより、固定費を1回見直すほうがラクで効果も大きい。これが論理的なやり方だ」
モヤ子「たしかに、使ってないサブスク、けっこうあるかも…」
ロジカル先輩「だろうね。生活費全体の見直しでも、ポイントは『先取り』だ」
モヤ子「先取り、ですか」
ロジカル先輩「給料が入ったら、まず積立に回す。残ったお金で生活する。この順番が逆だと、絶対に貯まらない」
毎月の家計が苦しいと感じているなら、毎月お金が足りない…生活費の見直し方法をロジカル先輩に論理的に教わったが役立ちます。原資の作り方が見えてきます。
モヤ子「先に貯めて、残りで暮らす。シンプルですね」
ロジカル先輩「シンプルだけど効く。しかも自動積立にすれば、意志の力に頼らなくて済む。仕組みで解決するのが一番だ」
モヤ子「意志の力に頼らない、っていいですね。わたし、すぐ誘惑に負けるので…」
ロジカル先輩「みんなそうだよ。だから意志に頼る設計が間違ってるんだ。最初から手の届かない場所に避難させる」
モヤ子「お金を、誘惑から避難させる。なるほど」
ロジカル先輩「そう。一度設定すれば、あとは勝手に貯まっていく。頑張らなくても続く仕組みが、一番強いんだ」
モヤ子「頑張らなくていいなら、わたしにもできそうです」
不安を行動に変える思考法
モヤ子「やることはわかってきました。でも、また不安に飲まれそうで…」
ロジカル先輩「その気持ちは大事にしていい。ただ、不安には2種類あるって知ってる?」
モヤ子「2種類…?」
ロジカル先輩「うん。『動ける不安』と『動けない不安』だ。情報を集めて行動につながる不安は、むしろ味方なんだ」
モヤ子「不安が味方になることもあるんですね」
ロジカル先輩「そう。今日こうして調べてること自体が、もう『動ける不安』だ。君はちゃんと前に進んでるよ」
モヤ子「そう言われると、少し自信が出てきました」
ロジカル先輩「問題なのは、考えても答えが出ないのにグルグル悩み続ける状態だ。これは時間の無駄になる」
モヤ子「まさに、わたしそれでした…」
ロジカル先輩「だから、不安を感じたら『これは行動で減らせる不安か?』と問う。減らせるなら、小さく1つ動く」
モヤ子「小さく1つ。たとえば?」
ロジカル先輩「今日なら、ねんきんネットに登録するだけでいい。それで『年金がいくらか』という不安が1つ消える」
モヤ子「1個ずつ、不安を消していくんですね」
ロジカル先輩「そう。全部を一気に解決しようとするから、動けなくなる。構造的に、1つずつ潰すのが正しい」
モヤ子「たしかに、わたし『全部完璧にやらなきゃ』って思ってました」
ロジカル先輩「それが動けない原因だよ。完璧を目指すと、スタートが遅れる。だから、まず60点で始めるんだ」
モヤ子「60点でいいんですか…?」
ロジカル先輩「いいんだ。走りながら直せばいい。100点の計画を立てて動かないより、60点で動くほうが100倍マシだよ」
モヤ子「なんだか、肩の力が抜けました」
ロジカル先輩「その状態が一番動きやすい。気負わず、今日できる小さな一歩から始めればいいんだよ」
将来そのものへの漠然とした不安が強い夜は、28歳、将来が漠然と不安…「このままでいいのか」と夜に考えてしまうもあわせて読んでみてください。気持ちの整理に役立ちます。
モヤ子「なんだか、できそうな気がしてきました」
ロジカル先輩「いいね。不安を消すんじゃなくて、行動の燃料に変える。それができれば、もう大丈夫だよ」
まとめ
ロジカル先輩との話を終えて、わたしの胸のモヤモヤは、ずいぶん軽くなっていました。
老後のお金の不安は、正体が見えないから大きく感じます。でも、必要な金額をざっくり知れば、敵の大きさが見えてきます。
そして、その額は年金を引けば思ったより小さくなります。さらに月2万円ほどの積立と複利の力で、十分に届く範囲になるのです。
大切なのは、今の生活を犠牲にしないこと。手取りの1割を目安に、固定費を見直して、先取りで自動積立にする。それだけです。
そして、不安を感じたら1つだけ行動する。今日はねんきんネットに登録する、明日は積立の口座を調べる。小さな一歩でいいのです。
収入が多くなくても、貯金が少なくても、20代30代には「時間」という最大の武器があります。だから、今日から始めれば大丈夫。わたしも、まず1つ動いてみます。
お金との向き合い方をもっと深めたい人は、副業で月5万円稼ぐ方法、ロジカル先輩に論理的に教わったら迷いが消えたも参考になります。収入を増やす視点も持てます。
よくある質問FAQ
貯金がほとんどなくても老後の備えは始められますか
はい、始められます。大切なのは金額の大きさではなく、続けられる仕組みを作ることです。まずは月1万円や、無理なら月5000円からでも構いません。20代30代なら時間が長く、複利の効果が大きく働きます。少額でも早く始めるほど有利になるので、今ある貯金の額は気にしすぎなくて大丈夫です。
老後に必要なお金は本当に2000万円なのですか
人によって大きく変わります。2000万円という数字は、ある条件で計算したモデルケースにすぎません。毎月の生活費や受け取れる年金、老後の年数によって必要額は上下します。まずは自分の生活費と年金見込み額をもとに、ざっくり計算してみることが大切です。多くの場合、年金を差し引くと自助努力の額は思ったより小さくなります。
積立はどのくらいの期間続ければよいですか
基本は老後を迎えるまで、長く続けるほど効果が高まります。複利は時間が長いほど雪だるま式に増えるためです。途中で家計が苦しくなったら、金額を一時的に下げてでも積立自体は止めないのがコツです。完全にやめると複利の流れが途切れてしまいます。無理のない金額に調整しながら、長く続けることを優先してください。