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会議の議事録が取れない…要点をつかむメモのコツ
仕事

会議の議事録が取れない…要点をつかむメモのコツ

目次

  • 相談タイム
  • 全部書こうとするから何も残らない
  • 「メモが下手」ではなく「型を知らない」だけ
  • 解決策
  • 決定事項・宿題・論点の3点だけ拾う
  • 略語と記号で書くスピードを上げる
  • 事前にアジェンダで型を作っておく
  • 会議後5分で清書する仕組みを作る
  • まとめ
  • よくある質問FAQ
  • 手書きとパソコン、議事録はどちらで取るのがいいですか?
  • 専門用語が多くて、そもそも内容が理解できません。どうすればいいですか?
  • 会議のスピードが速すぎて、記号メモすら追いつきません。どうしたらいいですか?

議事録が取れないと感じて、会議のたびに落ち込んでいませんか。発言を追いかけているうちに話が先へ進み、気づけばメモが真っ白。私もずっとそうでした。みんなが当たり前にこなしている作業を、自分だけができていない気がして、会議が始まるたびに胃が重くなるんです。

でも、議事録が取れないのは能力の問題ではありませんでした。書き方の「型」を知らなかっただけだったんです。つまり、コツさえつかめば誰でも要点をつかめるようになります。今日は、聞きながら要点を拾うメモ術を、論理的に整理して紹介していきますね。

相談タイム

その日も、私は会議室で半泣きになっていました。一字一句書き取ろうとして、結局なにも残らなかったんです。落ち込んだまま給湯室に向かうと、IT企業出身のロジカル先輩がコーヒーを淹れていました。

モヤ子「先輩、私、議事録がどうしても取れないんです。みんなの発言を書いてるはずなのに、後で見返すと意味がわからなくて」

ロジカル先輩「なるほど。ちょっと聞くけど、モヤ子さんは会議中、何を書こうとしてる?」

モヤ子「えっと、できるだけ全部です。誰が何を言ったか、漏れがないように」

ロジカル先輩「そこが原因だね。構造的に言うと、議事録が取れない人の9割は『全部書こうとしている』んだ。人間の手は、人間の口より遅い。物理的に追いつかないんだよ」

モヤ子「あっ……たしかに。話すスピードに手が追いつかなくて、毎回パニックになります」

全部書こうとするから何も残らない

ロジカル先輩「データで見るとね、人が話す速度はだいたい1分間に300字前後。でも手書きで書ける速度は、せいぜい1分20〜40字なんだ」

モヤ子「そんなに差があるんですか。10倍くらい違う……」

ロジカル先輩「そう。そもそも、日本人は仕事で会議に多くの時間を使ってるんだ。総務省統計局の社会生活基本調査を見ても、働く人の一日のかなりの部分が仕事に充てられている。その中で会議の比率は決して小さくない。つまり、議事録のスキルは一生使う投資なんだよ」

モヤ子「一生使うスキル……。そう考えると、今ここで身につけておきたいです」

ロジカル先輩「だろ? 苦手なまま放置すると、会議のたびにストレスを抱える。逆にコツをつかめば、会議が一気にラクになる。投資効果が高いんだ」

モヤ子「ストレス、本当にすごいんです。会議の前日から憂うつで」

ロジカル先輩「それは型を知らないからだよ。型さえあれば、その憂うつは消える。順番に潰していこう」

ロジカル先輩「そう。だから全部書こうとした時点で、最初から負け戦なんだよ。つまり、勝つためには『書く量を減らす』しかない」

モヤ子「でも、減らしたら大事なことを書き漏らしそうで怖いです」

ロジカル先輩「逆だね。全部拾おうとすると、かえって大事なことを取りこぼす。なぜなら、重要な発言とただの雑談を区別せずに書いてるから。情報に優先順位をつけてないんだ」

モヤ子「優先順位……。私、全部同じ重さで書いてました」

ロジカル先輩「会議の発言って、実は8割が議事録に残さなくていい『過程』なんだよ。残すべきは2割の『結論』だけ。そこを見極めるのが議事録のコツなんだ」

「メモが下手」ではなく「型を知らない」だけ

モヤ子「じゃあ、私が議事録が取れないのは、頭が悪いからじゃなくて……」

ロジカル先輩「もちろん違うよ。能力の問題じゃない。単に『どこを拾うか』という型を教わってないだけ。これは仕事のミスを減らす考え方とも通じていてね」

モヤ子「ミスを減らす?」

ロジカル先輩「うん。仕事のミスが怖いと感じる人の多くは、自分のやり方を仕組みで補えてないんだ。詳しくは仕事のミスが怖くて萎縮してしまう…あいちゃんに話したら気持ちが楽になったでも触れられてるけど、要は仕組み化で解決できる話なんだよ」

モヤ子「仕組み化……。なんだか希望が出てきました。具体的にはどうすればいいんですか?」

ロジカル先輩「よし、じゃあ順番に整理していこう。議事録は4つのポイントを押さえれば、誰でも取れるようになる」

解決策

ロジカル先輩は、給湯室のホワイトボードにペンを走らせ始めました。論理的に、ひとつずつ要点を分解してくれたんです。

決定事項・宿題・論点の3点だけ拾う

ロジカル先輩「まず一番大事なのがこれ。会議で拾うべきは、たった3つだけだ」

モヤ子「3つ……ですか? そんなに少なくていいんですか」

ロジカル先輩「いい。むしろこれ以外は書かなくていい。1つ目は『決定事項』。会議で何が決まったか。2つ目は『宿題』。誰が・いつまでに・何をやるか。3つ目は『論点』。何がまだ決まってないか、だ」

モヤ子「決定事項、宿題、論点。この3つだけを意識すればいいんですね」

ロジカル先輩「そう。構造的に言うと、議事録の役割は『あとで会議に出てない人が読んでも動ける状態にすること』なんだ。だから、決まったこと・やること・残ってることが分かれば十分なんだよ」

モヤ子「たしかに、上司から聞かれるのも『で、何が決まったの?』『次は誰が何するの?』ですもんね」

ロジカル先輩「その通り。だから会議中は、発言を聞きながら『これは決定? 宿題? 論点?』と頭の中で仕分けするだけでいい。どれにも当てはまらない雑談は、書かなくていいんだ」

モヤ子「仕分け……。今までは全部を平等に書こうとしてたから、手が止まらなかったんですね」

ロジカル先輩「そう。フィルターをかけるんだ。耳に入る情報の8割は通過させて、2割だけ拾う。これだけで書く量が劇的に減るよ」

モヤ子「なんだか、頭の中がスッキリしてきました。全部書かなくていいって思うだけで、気が楽です」

ロジカル先輩「その『気が楽』が大事なんだ。焦りがなくなると、逆に話が冷静に聞けるようになる。だから精度も上がる」

モヤ子「焦ってると、聞くことすらできてなかったかもしれません。書くのに必死で」

ロジカル先輩「そうなんだよ。書くことに集中しすぎると、聞くことがおろそかになる。本末転倒だね。だから、まず『書く量を捨てる』。捨てることで、聞く余裕が生まれるんだ」

モヤ子「捨てる勇気……。今までは『漏らしたら怒られる』って思って、全部しがみついてました」

ロジカル先輩「その恐怖はよく分かる。でも、雑談まで全部書いた議事録より、決定事項だけ正確な議事録のほうが100倍役に立つ。上司が見たいのは結論なんだから」

モヤ子「量より質、なんですね。読む人の立場で考えると、たしかにそうです」

ロジカル先輩「構造的に言うと、議事録は『書く人のため』じゃなくて『読む人のため』の文書なんだ。読む人が動ける情報だけあればいい。それ以外はノイズなんだよ」

略語と記号で書くスピードを上げる

モヤ子「拾う場所はわかりました。でも、その3つを書くのも、やっぱり手が追いつかない気がして」

ロジカル先輩「そこで次のコツだ。略語と記号を使って、書く速度そのものを上げる」

モヤ子「略語と記号?」

ロジカル先輩「うん。たとえば『決定事項』はいちいち書かない。頭に『◎』をつけるだけ。宿題は『→』、論点や疑問は『?』。これだけで、後から見返したときに一目で分かる」

モヤ子「◎が決定、→が宿題、?が論点……。記号だけで分類できるんですね」

ロジカル先輩「そう。それから、よく出る言葉は略す。『お客様』は『客』、『株式会社』は『K』、『ミーティング』は『MTG』。自分だけの略語辞書を作っておくと速くなるよ」

モヤ子「自分だけの辞書……。なんだか暗号みたいで楽しそうです」

ロジカル先輩「楽しいのが続くコツだよ。それと、矢印を活用するのもいい。『A→B』で『AだからB』、『A=B』で『AつまりB』。文章を書かずに関係性だけ残せる」

モヤ子「文章にしようとするから遅いんですね。関係だけ残せばいいんだ」

ロジカル先輩「正解。データで見ると、フルセンテンスで書くより記号と単語だけのほうが、記録速度が2〜3倍になる。あとで自分が読めればいいんだから、きれいな日本語じゃなくていいんだ」

モヤ子「会議中はメモ、後でちゃんとした文章にする。役割を分けるんですね」

ロジカル先輩「そういうこと。それと、もうひとつコツがある。話を聞くときは『主語と述語』だけを意識するんだ。『誰が・どうする』。これさえ拾えれば、間の修飾語は飛ばしていい」

モヤ子「主語と述語だけ……。『田中さんが資料を来週までに作る』なら、『田中→資料→来週』だけ書けばいいんですね」

ロジカル先輩「完璧だ。それで意味は通じる。『を』『に』『が』みたいな助詞も省ける。慣れてくると、自分なりの省略ルールができてくるよ」

モヤ子「省略ルール、作っていくのが楽しみになってきました」

ロジカル先輩「この『分ける』発想は、勉強時間の作り方とも似ててね。短い時間を積み上げる考え方は社会人の勉強時間の作り方、ロジカル先輩に聞いたら月60時間作れたでも紹介してるから、よかったら見てみて」

事前にアジェンダで型を作っておく

モヤ子「会議中のコツはわかりました。でも、始まってからだと、どうしても焦っちゃう気がして」

ロジカル先輩「いいところに気づいたね。実は、議事録の勝負は会議が始まる前についてるんだ」

モヤ子「始まる前……ですか?」

ロジカル先輩「そう。会議の前に、アジェンダ(議題)を見て、メモの『型』を作っておくんだ。たとえば、議題が3つあるなら、紙に見出しを3つ書いておく」

モヤ子「先に枠を作っておくんですね」

ロジカル先輩「そう。議題ごとに『決定』『宿題』『論点』の欄を作っておけば、会議中はそこに記号で埋めるだけ。ゼロから書くより、空欄を埋めるほうが圧倒的に楽だろ?」

モヤ子「たしかに! 枠があれば、どこに何を書けばいいか迷わないです」

ロジカル先輩「構造的に言うと、これは『考える』と『書く』を分離してるんだ。会議中に構成を考えると手が止まる。だから構成は事前に済ませておく」

モヤ子「会議中は判断だけに集中できるんですね」

ロジカル先輩「その通り。もしアジェンダが配られない会議なら、自分で前の議事録や案内メールを見て、議題を予想して枠を作ればいい。多少ズレてても、枠があるだけで全然違う」

モヤ子「アジェンダがなくても、自分で作れるんですね」

ロジカル先輩「そう。むしろ『今日は何が決まるんだろう』と予想する習慣がつくと、会議を主体的に聞けるようになる。受け身じゃなくなるんだ」

モヤ子「受け身だと、ただ流されて終わっちゃいますもんね」

ロジカル先輩「それに、アジェンダを読んでおくと、話の流れが予測できる。次に何が来るか分かってると、聞きながら書く余裕が生まれるんだ」

モヤ子「予習しておくと、心にも余裕ができますね」

ロジカル先輩「そうなんだ。準備不足だと、会議そのものが怖くなる。これは転職や新しい挑戦への不安と似ててね。正体が分かれば怖くなくなるんだ」

モヤ子「不安の正体……」

ロジカル先輩「転職が怖くて動けない不安の正体をロジカル先輩に解体してもらったでも話したけど、漠然とした不安は分解すれば小さくなる。会議も同じで、準備で不安を分解しておくんだよ」

モヤ子「準備って、ただの作業じゃなくて、心を守る盾でもあるんですね」

会議後5分で清書する仕組みを作る

モヤ子「最後に、会議中に取った記号メモは、どうやってちゃんとした議事録にすればいいんですか?」

ロジカル先輩「ここがポイントだ。会議が終わった直後、5分以内に清書する。これを習慣にする」

モヤ子「5分以内……。あとでまとめてやろうとすると、忘れちゃいますもんね」

ロジカル先輩「そう。データで見ると、記憶は時間とともに急速に薄れる。会議直後なら記号メモを見て中身を思い出せるけど、半日経つと『この◎、何のことだっけ』ってなる」

モヤ子「あー、それすごくわかります。後で見返して意味不明だったの、それが原因だったんだ」

ロジカル先輩「鉄は熱いうちに打て、だね。だから会議が終わったら、その場で席を立たずに5分だけ清書時間を取る。記号を文章に変換するんだ」

モヤ子「会議の予定の後ろに、5分の作業時間もセットで入れておくといいですね」

ロジカル先輩「いい発想だ。カレンダーで会議を1時間取るなら、最初から1時間5分で予約しておく。そうすれば、清書する時間が自動的に確保される」

モヤ子「最初から組み込んでおけば、忘れようがないですね」

ロジカル先輩「そう。仕組みにしてしまえば、意志の力に頼らなくて済む。つまり『気が向いたらやる』じゃなくて『必ずやる流れ』を作る」

モヤ子「意志に頼らない……。私、いつも『あとでやろう』で失敗してました」

ロジカル先輩「みんなそうだよ。だから仕組みで補う。それと、清書したらすぐ関係者に共有する。共有すると、自分の理解が合ってるか確認できるし、間違いも早く直せる」

モヤ子「共有まで含めて、ひとつの流れにするんですね」

ロジカル先輩「そう。会議のことをずっと引きずるのも疲れるしね。終わったらサッと出して、頭を切り替える。仕事のオンオフを切り替える話とも通じるよ」

モヤ子「オンオフ……。たしかに、議事録が宿題みたいに残ってると、ずっとモヤモヤしますもんね」

ロジカル先輩「そうなんだ。休日も仕事のことが頭から離れない…オンオフを切り替えられない人の頭の休め方でも書いたけど、タスクを早く手放すと頭が休まる。議事録も、ためずに即出す。それが一番ラクなんだ」

モヤ子「全部つながってるんですね。拾う、記号で書く、枠を作る、5分で出す。この4つでいいんだ」

ロジカル先輩「そういうこと。それと、最初から完璧を目指さないこと。最初の数回は、決定事項だけ拾えれば合格でいい。だんだん宿題、論点と拾える範囲を広げていけばいいんだ」

モヤ子「いきなり全部やろうとしなくていいんですね。それなら続けられそうです」

ロジカル先輩「難しく考えなくていい。型に沿って、少しずつ慣れていく。それだけで、議事録は誰でも取れるようになるよ」

まとめ

議事録が取れないのは、能力が足りないからではありませんでした。原因は「全部書こうとしていた」こと。話す速度に手は追いつかないので、最初から全部を書くのは無理だったんです。

大事なのは、書く量を減らすこと。拾うべきは「決定事項・宿題・論点」の3点だけ。会議の発言の8割は過程で、残すべきは2割の結論でした。フィルターをかけて、必要なところだけを拾えばいいんです。

書くスピードは、略語と記号で上げられます。◎で決定、→で宿題、?で論点。フルセンテンスをやめて、関係だけ残せば速度は何倍にもなります。会議中はきれいな日本語じゃなくていいんです。

そして、勝負は会議の前から始まっています。アジェンダを見て、議題ごとに欄を作っておく。ゼロから書くより空欄を埋めるほうがずっと楽でした。考えるのは事前に済ませ、会議中は判断だけに集中する。これがコツです。

最後は、会議後5分で清書する仕組み化。記憶が新しいうちに記号を文章へ変換し、すぐ共有する。意志に頼らず流れにしてしまえば、議事録が宿題として残ることもありません。私も、この4つを試してから、会議が怖くなくなりました。あなたも、まずは「全部書かない」ところから始めてみてくださいね。

よくある質問FAQ

手書きとパソコン、議事録はどちらで取るのがいいですか?

どちらでも構いませんが、目的に合わせて選ぶのがコツです。記号や矢印で関係性を素早く残したいなら手書きが向いています。一方、清書や共有の手間を減らしたいならパソコンが便利です。会議中は手書きで記号メモを取り、終わってからパソコンで清書する、という使い分けもおすすめです。大事なのは道具ではなく「全部書かない」という考え方なので、自分が一番ラクに続けられる方法を選んでください。

専門用語が多くて、そもそも内容が理解できません。どうすればいいですか?

内容が理解できないときは、無理に全部を理解しようとしなくて大丈夫です。分からない単語は、聞こえたまま記号メモに残し、頭に「?」をつけておきましょう。会議後にその「?」だけを調べたり、人に聞いたりすれば十分です。議事録の役割は、あなたが内容を完璧に理解することではなく、決まったことと残った課題を記録することです。分からない部分は「分からない」と正直に書いておくほうが、後で誰かが補えるので、むしろ親切な議事録になります。

会議のスピードが速すぎて、記号メモすら追いつきません。どうしたらいいですか?

追いつかないときは、まず事前のアジェンダ準備を見直してみてください。議題ごとに欄を作っておくと、書く負担が大きく減ります。それでも厳しい場合は、会議の冒頭で「決定事項は最後にもう一度確認させてください」と一言伝えておくのも有効です。多くの会議では、終盤に決定事項のまとめが入ります。会議中はゆるく記号を拾い、最後の確認で決定事項を埋める、という二段構えにすれば、取りこぼしをぐっと減らせます。完璧を目指さず、まずは決定事項だけでも拾えれば合格点です。

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