目次
投資の始め方がわからず怖い、と感じる初心者は多いものです。最近、読者さんからこんな相談をもらいました。「貯金は少しできたけど、投資って損しそうで怖い。でも何もしないのも不安で…」。そんな声が、最近とても増えています。物価は上がり、銀行に預けてもお金はほとんど増えません。だから「そろそろ投資を」と考える人が多いのです。しかし、いざ始めようとすると足がすくみます。なぜなら、よくわからないものにお金を出すのは怖いからです。つまり、怖さの正体は「知らないこと」なのかもしれません。そこで今回は、IT企業のロジカル先輩に、投資ビギナーの不安を根掘り葉掘りぶつけてみました。最初の一歩がはっきり見えるはずです。
相談タイム
給湯室で頭を抱えるモヤ子。そこへロジカル先輩が通りかかります。
モヤ子「先輩、ちょっと聞いてもいいですか。投資ってやっぱり怖いですよね?」
ロジカル先輩「いきなりだね。でも、いい質問だ。何が怖いのか、まず整理しよう」
モヤ子「えっと、損しそうで怖いです。あと、何から始めればいいか全然わからなくて」
ロジカル先輩「なるほど。つまり怖さは二つに分けられるね。ひとつは『損する怖さ』。もうひとつは『わからない怖さ』だ」
モヤ子「言われてみれば、そうかも。ごちゃ混ぜで怖がってました」
ロジカル先輩「怖さは分解すると小さくなる。だから、ひとつずつ見ていこう。まず『わからない怖さ』から潰そうか」
モヤ子「お願いします。正直、投資って言葉を聞くだけで身構えちゃって」
ロジカル先輩「投資を一言でいうと、お金に働いてもらう仕組みだ。君が働いて稼ぐのと別に、お金自身にも稼いでもらう。そういうイメージだよ」
モヤ子「お金が働く…なんだか不思議な感じです」
ロジカル先輩「たとえば、ある会社にお金を出すとする。その会社が成長すれば、君の出したお金も増える。つまり、会社の成長を一緒に応援する形だね」
モヤ子「でも、その会社がダメになったら?やっぱり損しますよね」
ロジカル先輩「いい視点だ。だから一社に全部を賭けない。多くの会社に少しずつ分けて出す。そうすれば、一社がダメでも全体への影響は小さい」
モヤ子「なるほど。卵を一つのカゴに盛るな、って聞いたことあります」
ロジカル先輩「まさにそれだ。分散という考え方だね。しかも今は、最初から分散された商品がある。だから初心者でも難しくない」
モヤ子「最初から分散された商品?それ、すごく気になります」
ロジカル先輩「投資信託というものだよ。たくさんの会社の詰め合わせパックだと思えばいい。だから一本買うだけで、自然と分散できる」
モヤ子「詰め合わせパック、わかりやすいです。でも、やっぱり値段は上下しますよね?」
ロジカル先輩「もちろん上下する。しかし、ここで時間が味方になる。長く持つほど、値動きの波はならされやすいんだ」
モヤ子「長く持つ…途中で怖くなって売っちゃいそうです」
ロジカル先輩「だからこそ、最初の金額を小さくする。少額なら、値下がりしても心が揺れにくい。つまり、怖さをコントロールできる」
モヤ子「少額からでいいんですか?まとまったお金がないと無理だと思ってました」
ロジカル先輩「それは大きな誤解だね。今は月100円から始められる。だから、お小遣いの範囲で十分試せるんだ」
モヤ子「100円!?それなら失敗しても痛くないです」
ロジカル先輩「そう。まずは少額で慣れる。仕組みが体感できれば、怖さはぐっと減る。だから最初の一歩は小さくていい」
モヤ子「なんだか、ちょっとだけ前向きになれました。でも、税金とかも難しそうで…」
ロジカル先輩「そこは国が用意した便利な制度がある。NISAというものだよ。これを使えば、増えた分にかかる税金がゼロになる」
モヤ子「税金ゼロ!?それ、使わない理由がないじゃないですか」
ロジカル先輩「その通り。だから初心者ほどNISAから入るといい。ただし、制度の中身は変わることもある。だから、最新情報は公的な窓口で確認しよう」
モヤ子「でも先輩、周りに投資してる人がいなくて。私だけ早すぎないか不安です」
ロジカル先輩「気持ちはわかる。でも、早いかどうかは年齢じゃない。準備ができたかどうかだよ」
モヤ子「準備、ですか。何を準備すればいいんでしょう」
ロジカル先輩「まず、生活費の予備を少し持つこと。次に、なくなっても困らないお金を用意すること。この二つがあれば準備完了だ」
モヤ子「なるほど。いきなり全財産を突っ込むわけじゃないんですね」
ロジカル先輩「もちろん違う。むしろ逆だ。余ったお金の一部だけを回す。だから、生活が崩れる心配はない」
モヤ子「それなら安心です。でも、損したらやっぱり落ち込みそう」
ロジカル先輩「落ち込むのは普通だ。でも、思い出してほしい。少額なら金額自体が小さい。だから、落ち込みも小さくて済む」
モヤ子「全部つながってるんですね。少額って、心を守る工夫でもあるんだ」
ロジカル先輩「いい気づきだ。投資はお金の話に見えて、実は心の話でもある。だから、無理のない設計が一番大事なんだよ」
モヤ子「わかりました。先輩、もっと具体的に教えてほしいです」
ロジカル先輩「いいよ。それじゃ、怖さを消すための具体策を順番に話そう。一般論として、だけどね」
投資の怖さを消す始め方の具体策
ここからは、投資ビギナーが安心して一歩を踏み出すための具体策を、ロジカル先輩が四つに分けて解説します。あくまで一般論であり、最終的な判断は専門家への相談を推奨します。
少額からスタートして怖さを慣らす
投資の怖さの多くは、金額の大きさから来ます。だから、最初の金額は思いきり小さくしましょう。今のネット証券では、月100円や月1000円から積み立てができます。つまり、ランチ一回分より少ない金額で始められるのです。少額なら、もし値下がりしても心はほとんど動きません。そのため、冷静に値動きを観察できます。
モヤ子「でも、100円じゃ意味がない気がします」
ロジカル先輩「目的が違うんだ。最初の少額は、儲けるためじゃない。仕組みに慣れるための練習だよ」
少額投資の本当の価値は、体験にあります。実際にお金を出すと、値段が動く感覚がわかります。だから、ニュースの見え方も変わります。さらに、口座開設や買い方といった手続きにも慣れます。つまり、少額期間は授業料の安い練習期間なのです。慣れてきたら、無理のない範囲で金額を増やせばよいでしょう。
大切なのは、生活費に手をつけないことです。まずは、なくなっても困らないお金だけを使いましょう。そのため、毎月の収支を先に把握しておくと安心です。お金の流れを整える方法は毎月お金が足りない…生活費の見直し方法をロジカル先輩に論理的に教わったでも触れています。土台を整えてから、少額で一歩を踏み出してください。だから、焦る必要はまったくありません。
少額スタートには、もうひとつ隠れた利点があります。それは、続けやすさです。大きな金額だと、毎月の負担が重くなります。だから、途中でやめたくなります。しかし、無理のない少額なら、生活に溶け込みます。そのため、長く続けられます。投資は続けることに価値があります。つまり、最初に背伸びをしないことが、結局は成功への近道なのです。だから、少額は弱気な選択ではありません。むしろ、賢い選択といえます。
金額の目安に迷う人も多いでしょう。一般論として、まずは家計の余りの範囲で決めます。たとえば、毎月のやりくり後に残るお金の一部です。だから、家計簿で残る金額を把握するのが先です。残りがほとんどないなら、まず家計の見直しが必要です。つまり、投資の前に支出の整理が来ます。そのため、順番を間違えないことが大切です。なお、自分に合った金額は、専門家への相談を推奨します。
NISAという税金の優遇制度を味方にする
投資で利益が出ると、通常はそこに税金がかかります。しかし、NISAという制度を使うと、その税金がかからなくなります。つまり、増えた分をまるごと受け取れるのです。だから、初心者ほどこの制度から入る価値があります。NISAは国が用意した制度で、少額からの長期投資を後押ししています。そのため、ビギナーにとって心強い味方です。
モヤ子「税金がかからないって、なんだか怪しくないですか?」
ロジカル先輩「気持ちはわかる。でも、これは国が正式に作った制度だ。だから安心して使っていい」
NISAには、コツコツ積み立てる枠と、まとめて買える枠があります。初心者には、まず積み立て向けの枠が向いています。なぜなら、毎月一定額を自動で買えるからです。つまり、判断に迷う場面が減ります。そのため、忙しい人でも続けやすいのです。商品も、長期投資に向いたものが選ばれています。だから、初心者でも選びやすくなっています。
ただし、制度の内容や金額の上限は、見直されることがあります。そのため、最新の正確な情報は公的な窓口で確認しましょう。たとえば金融庁のNISA特設ウェブサイトでは、制度の仕組みがわかりやすくまとまっています。つまり、まず公式情報に当たるのが安全です。だから、誰かの噂や古い情報をうのみにしないようにしましょう。
NISAを使うには、専用の口座が必要です。ネット証券なら、スマホだけで手続きが進みます。だから、店舗に行く必要はありません。口座の開設には、本人確認の書類が要ります。そのため、運転免許証やマイナンバーの書類を準備しましょう。手続き自体は、それほど難しくありません。つまり、案内に沿って進めれば大丈夫です。ただし、金融機関によって扱う商品が違います。だから、手数料の低さや商品の数で選ぶとよいでしょう。
モヤ子「口座が二つもあると、管理が大変じゃないですか」
ロジカル先輩「最初は一つで十分だ。だから、迷ったら手数料の低いところを一つ選べばいい」
NISAの大きな利点は、税金の優遇が長く続くことです。だから、長期で持つほど効果が生きます。逆に、短期で売り買いを繰り返すと、利点を生かしきれません。つまり、NISAは長期投資と相性が良いのです。そのため、コツコツ続ける姿勢が向いています。お金を育てる発想は奨学金の返済がつらい…ロジカル先輩に相談したら出口が見えたのような、お金と長く付き合う話にも通じます。だから、焦らず制度を味方につけましょう。
積立で時間を味方につけて値動きをならす
投資が怖い大きな理由は、値段が上下することです。しかし、その上下を逆に利用する方法があります。それが積立投資です。毎月決まった額を、決まった日に買い続けます。だから、高いときは少なく、安いときは多く買えます。つまり、買う値段が自然とならされるのです。
モヤ子「安いときに多く買えるって、ちょっと得した気分ですね」
ロジカル先輩「その感覚は大事だ。だから、値下がりを必要以上に怖がらなくてよくなる」
積立のもうひとつの利点は、自動化できることです。一度設定すれば、あとは毎月勝手に買ってくれます。だから、相場を見て一喜一憂する必要がありません。つまり、感情に振り回されにくくなります。投資で失敗する原因の多くは、怖くなって売ってしまうことです。しかし、自動の積立なら、その衝動を抑えやすいのです。
さらに、時間を長く取るほど、波はならされやすくなります。短い期間だと、値動きはどうしても荒くなります。しかし、何年も続けると、上下の波は平らに近づきます。そのため、積立は長期で考えるのが基本です。だから、目先の値動きで判断しないことが大切です。お金との向き合い方はお金が貯まらない理由、ロジカル先輩に根掘り葉掘り聞いてみたも参考になります。コツコツ続ける姿勢が、結局は近道になります。
積立を始めるときは、無理のない頻度を選びましょう。多くの場合、毎月一回の積立が基本です。だから、給料日のあとに設定すると続けやすくなります。お金が入ってすぐ自動で積み立てる形です。つまり、先に投資に回し、残りで生活します。この順番だと、使いすぎを防げます。そのため、貯金が苦手な人にも向いています。先取りの発想は、家計管理でも有効です。だから、積立は家計の習慣づくりにもつながります。
モヤ子「先に投資、あとで生活。なんだか逆転の発想ですね」
ロジカル先輩「そう。残ったら投資、ではなかなか続かない。だから、先に確保するんだ」
注意したいのは、途中で止めたくなる時期が必ず来ることです。相場が大きく下がると、不安になります。しかし、そこで積立を止めると、安く買えるチャンスを逃します。つまり、下落こそ積立が生きる場面です。だから、下がっても淡々と続ける姿勢が大切です。とはいえ、生活が苦しいときは、一時的に金額を下げてもかまいません。そのため、柔軟に調整しながら、続けることを最優先にしましょう。
リスクを正しく知って怖さの正体を見抜く
投資の世界でいうリスクは、危険という意味ではありません。値動きの振れ幅のことを指します。つまり、上にも下にも動く可能性のことです。だから、リスクをゼロにはできません。しかし、大きさを調整することはできます。そのため、自分に合った振れ幅を選ぶのが大切です。
モヤ子「リスクって、悪いものだと思ってました」
ロジカル先輩「多くの人がそう誤解する。でも、振れ幅と理解すれば、付き合い方が見えてくる」
リスクを抑える基本は、分散と時間です。多くの会社や国に分けて投資すれば、一か所の不調の影響は小さくなります。さらに、長い時間をかければ、波はならされます。だから、この二つを組み合わせると、怖さはかなり減ります。逆に、一点集中や短期売買は、振れ幅が大きくなります。そのため、初心者には向きません。
もうひとつ大事なのは、なくなっても困らないお金で行うことです。生活費や近い将来に使うお金は、投資に回さないでください。なぜなら、必要なときに値下がりしていると困るからです。つまり、当面使わない余裕資金で行うのが鉄則です。だから、まず生活の土台を整えることが先決です。心の余裕の作り方はお金が貯まらない理由って何?解決法をロジカルに考えてみたでも掘り下げています。土台があるほど、値動きにも動じなくなります。そして、判断に迷ったら、専門家への相談を推奨します。
リスクの大きさは、選ぶ商品によっても変わります。値動きの大きい商品もあれば、穏やかな商品もあります。だから、自分の性格に合わせて選ぶことが大切です。夜も眠れないほど不安なら、振れ幅は小さめがよいでしょう。つまり、続けられる範囲が、その人にとっての正解です。無理に大きなリスクを取る必要はありません。そのため、まずは穏やかな選択から始めても問題ありません。
モヤ子「人によって正解が違うんですね。なんだか安心しました」
ロジカル先輩「そう。だから、他人と比べなくていい。自分が続けられる形を選ぶことが一番だ」
最後に、リスクと向き合うコツは、情報源を選ぶことです。不安なときほど、極端な情報に引き寄せられます。しかし、根拠のない話に振り回されると、判断を誤ります。だから、公的な窓口や信頼できる情報に当たりましょう。つまり、怖さを冷静さに変えるには、正しい知識が要ります。そのため、学び続ける姿勢が、最大のリスク対策になります。だから、少しずつでも理解を深めていきましょう。
まとめ
投資が怖いのは、知らないからでした。だから、知ることで怖さは小さくなります。まず、怖さを二つに分けて整理しましょう。損する怖さと、わからない怖さです。つまり、正体がわかれば対処できます。
具体策は四つありました。少額からのスタートで怖さに慣れること。NISAという制度で税金の負担を抑えること。積立で値動きをならし、自動化で感情を抑えること。そして、リスクを振れ幅として正しく理解することです。だから、この四つを押さえれば、最初の一歩はぐっと軽くなります。
大切なのは、生活の土台を整えてから始めることです。なくなっても困らないお金で、小さく試しましょう。そのため、焦って大金を投じる必要はありません。つまり、ゆっくり慣れていけばよいのです。最後に、制度や商品の最新情報は公的な窓口で確認してください。そして、迷ったときは専門家への相談を推奨します。だから、安心して最初の一歩を踏み出してください。
モヤ子「先輩、なんだか霧が晴れました。少額から、やってみます」
ロジカル先輩「いいね。怖さは行動でしか消えない。だから、その小さな一歩を応援するよ」
よくある質問
投資はいくらから始められますか
一般論として、今は月100円や月1000円といった少額から始められます。だから、まとまったお金は必要ありません。まずは、なくなっても困らない金額で試しましょう。つまり、お小遣いの範囲で十分です。少額のうちは、儲けよりも仕組みに慣れることが目的です。そのため、無理のない金額から始めるのが安心です。慣れてきたら、生活に支障のない範囲で少しずつ増やせばよいでしょう。なお、具体的な金額や方法は、専門家への相談を推奨します。
投資とギャンブルは何が違うのですか
大きな違いは、根拠と時間軸です。ギャンブルは短時間で勝ち負けが決まります。しかし、投資は会社や経済の成長を長く応援する仕組みです。だから、時間をかけて育てる発想が基本です。さらに、投資は分散によって振れ幅を抑えられます。つまり、一発勝負ではありません。そのため、長期と分散を守れば、ギャンブルとは性質が異なります。とはいえ、短期で一点集中の取引は投機的になりがちです。だから、初心者は長期と分散を意識しましょう。
損をしたらどうすればいいですか
まず、慌てて売らないことが大切です。値動きは上下するのが当たり前だからです。一時的に下がっても、長く持てば波はならされやすくなります。だから、目先の下落だけで判断しないようにしましょう。ただし、生活費まで投資に回していると、冷静さを保てません。そのため、余裕資金で行うことが前提です。つまり、最初の金額設定がとても大切なのです。それでも不安が強いときは、専門家への相談を推奨します。なお、制度や仕組みの正確な情報は、金融庁などの公的な窓口で確認してください。