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最近、読者さんからこんな相談をもらいました。「何を勉強すればいいか わからない。将来が不安だから学び直したい。でも方向が定まらない」と。その気持ち、すごくよく分かります。
このままじゃまずい。漠然とそう感じている人は多いはずです。でも、いざ動こうとすると壁にぶつかります。学べることが多すぎて、逆に何も選べないのです。
そこで今回は、Z世代の後輩マコちゃんに登場してもらいました。マコちゃんはタイパ、つまり時間対効果を何より重視するタイプです。だから「いきなり頑張る」のではなく「小さく試す」やり方が得意なんです。
この記事を読み終える頃には、あなたの学び直しの第一歩が見えているはずです。どうか肩の力を抜いて読んでみてください。
相談タイム
今日も相談者のモヤ子さんがやってきました。テーブルに突っ伏して、ため息をついています。
モヤ子「マコちゃん、聞いてよ。私、このままじゃダメな気がするの。何か勉強したいの。でもね、何を勉強すればいいか わからないの」
マコちゃん「あー、それ超わかります。情報多すぎますもんね。SNS開けば『簿記やれ』『プログラミングやれ』『英語やれ』って。全部やれって無理ゲーじゃないですか」
モヤ子「そうなの。みんな違うこと言うから、もう何が正解かわからなくて。気づいたら何もしないまま1週間経ってるの」
マコちゃん「わかります。でもモヤ子さん、ひとつ聞いていいですか。なんで勉強したいんですか。きっかけ、ありますよね」
モヤ子「えっと…将来が不安だから、かな。今の仕事がずっと続く保証もないし。何かスキルがないと、って焦るのよ」
マコちゃん「なるほど。じゃあ目的は『将来の不安をへらす』なんですね。そこ大事です。目的がブレてると、何を選んでも続かないんですよ」
モヤ子「目的かあ。考えたことなかった。とにかく何か始めなきゃ、って気持ちだけが先走ってた気がする」
マコちゃん「あるあるです。でも安心してください。やることの決め方って、実はコツがあるんです。私、タイパ命なんで、ムダな勉強はしたくないんですよ」
モヤ子「タイパ命。マコちゃんらしいわね。でも、どうやって決めるの。資格の本でも買えばいいの」
マコちゃん「いやいや、いきなり資格はやめましょう。それで挫折する人、めちゃくちゃ多いんで。まずは小さく試すんです。今日はその手順、ぜんぶ教えますね」
モヤ子「ありがとう。なんだか少し気持ちが軽くなってきたわ。お願いします、先生」
マコちゃん「先生はやめてください。照れるんで。じゃあ、いきましょうか」
モヤ子「うん。でもね、正直まだ怖いの。せっかく始めても、また三日で飽きそうで」
マコちゃん「その不安、めっちゃ正常です。でも安心してください。飽きるのは意志が弱いからじゃないんですよ」
モヤ子「えっ、そうなの。てっきり私の根性のせいだと思ってた」
マコちゃん「ちがいます。だいたいは『やり方』の問題なんです。合わないテーマを選んだり、いきなり頑張りすぎたり。そこを直せば、ちゃんと続きます」
モヤ子「やり方の問題かあ。なんだか少しほっとした。私がダメなわけじゃないのね」
マコちゃん「そうです。だから今日は、続く『やり方』を一緒に組み立てましょう。テーマ選びから時間の作り方まで、全部つなげて話しますね」
何を勉強すればいいか わからない人のための4つの決め方
ここからはマコちゃんが、勉強テーマの選び方を順番に解説します。難しい話はありません。今日から実践できることだけをまとめました。
興味・収入・需要の3軸で勉強テーマを棚卸しする
マコちゃん「最初にやるのは棚卸しです。やりたいことを思いつくまま書くんじゃなくて、3つの軸で考えるんです」
その3軸とは「興味」「収入」「需要」です。何を勉強すればいいか わからないとき、人はこの3つをごちゃ混ぜに考えています。だから決められないのです。
まず興味の軸です。これは「自分が知りたい、面白いと感じること」を指します。たとえば写真が好き、文章を書くのが好き、といった感覚です。興味があると続きやすい。これは大きな強みです。
次に収入の軸です。これは「お金につながるかどうか」を見ます。趣味で終わるか、副収入になるか。学び直しの目的が将来の不安解消なら、ここは無視できません。
最後に需要の軸です。これは「世の中で求められているか」を意味します。いくら好きでも、誰も必要としないスキルだと仕事にはなりません。逆に需要が高い分野は、未経験でもチャンスが多いのです。
モヤ子「3つの軸ね。でも、全部を満たすものなんて見つかるのかしら」
マコちゃん「全部100点じゃなくていいんです。3軸で点数をつけて、合計が高いものを選ぶだけ。たとえば興味80点、収入50点、需要70点、みたいに」
紙に縦3列の表を書いてみましょう。気になるテーマを5個ほど並べます。そして各軸に10点満点で点をつけるのです。すると、頭の中だけで悩んでいた候補が、目に見える数字になります。
数字にすると不思議と決断が早まります。なぜなら、迷いの正体は「比較できないこと」だからです。軸をそろえれば比較できる。比較できれば選べる。とてもシンプルな話なんです。
ここでひとつ注意があります。最初から1つに絞らないことです。3軸で点数をつけたら、上位2〜3個を残しておきます。なぜなら、後で試したときに入れ替わることがあるからです。候補に幅を持たせておくと安心です。
また、興味の軸は軽く見られがちです。でも、これが続くかどうかを大きく左右します。収入や需要が高くても、興味ゼロだと苦行になります。逆に少し興味があれば、しんどい日も踏ん張れるのです。
ちなみに需要を調べるのは難しくありません。厚生労働省が運営する職業情報サイトjob tag(職業情報提供サイト)では、仕事ごとの将来性や必要なスキルを確認できます。公的なデータなので信頼性も高いです。まず眺めるだけでも視野が広がりますよ。
需要を知ると、選び方が現実的になります。たとえば、いま人手が足りない分野は学ぶ価値が高い。逆に、すでに飽和している分野は慎重に考えます。つまり、感覚ではなくデータで判断できるのです。
いきなり資格を目指さず「お試し期間」を2週間つくる
マコちゃん「テーマが絞れたら、次は試すフェーズです。ここ、超重要なんで集中してください」
多くの人がやりがちな失敗があります。それは、決めた瞬間に高い教材や資格講座を申し込むことです。やる気がある今のうちに、と思うんですよね。でも、これが挫折の入口です。
なぜなら、まだ「自分に合うか」を確かめていないからです。実際にやってみたら、思っていたのと違った。そんなことは普通に起こります。先にお金と時間を投じると、引き返しにくくなるのです。
そこでおすすめなのが「お試し期間」を2週間つくることです。この間は、お金をかけずに触れてみるだけ。無料の動画や図書館の本で十分です。目的は上達ではなく「相性チェック」です。
モヤ子「2週間だけ。なんだか気が楽ね。でも、たった2週間で何がわかるの」
マコちゃん「わかりますよ。たとえば、机に向かうのが苦じゃないか。続きが気になるか。そういう感覚がつかめます。逆に毎回しんどいなら、それは合ってないサインです」
お試し期間中は、1日15分で構いません。短い時間で「自分の反応」を観察するのです。楽しいと感じたら適性アリ。苦痛なら別のテーマへ。これを軽くくり返します。
この方法のいいところは、失敗してもダメージがほぼゼロなことです。2週間試してやめても、失うのは少しの時間だけ。だから何度でも試せます。試す回数が多いほど、自分に合うものに出会えるんです。
お試し期間には、もうひとつ狙いがあります。それは「やる前の思い込み」を壊すことです。やってみたら意外と面白かった。逆に、憧れていたのに退屈だった。そんな発見が必ずあります。
モヤ子「思い込みかあ。たしかに、やってもないのに『私には無理』って決めつけてたかも」
マコちゃん「それ、もったいないんですよ。頭で考えた向き不向きって、けっこう外れます。だから手を動かして確かめる。2週間あれば十分です」
もし2週間で何も感じなかったら、それも立派な結果です。合わなかったと分かったのですから。次の候補へ進めばいいだけです。選択肢を1つ消せたと、前向きにとらえましょう。
勉強そのものが頭に入らず悩む人もいます。そういうときは続けるための工夫が必要です。勉強が頭に入らない原因と解決策、あいちゃんに聞いたら全部解決したも参考にしてみてください。お試し期間の質がぐっと上がります。
タイパ重視で「最初の学習時間」を生活に埋め込む
マコちゃん「テーマと相性が見えてきたら、次は時間の話です。私のいちばん得意なやつ、タイパですよ」
学び直しが続かない理由の多くは「時間がないから」ではありません。本当の理由は「時間を確保する仕組みがないから」です。空いた時間にやろう、では永遠に始まりません。
だからタイパ重視の人は、勉強時間を先に予定へ埋め込みます。たとえば朝の通勤電車の15分。たとえば昼休みの10分。すでにある習慣に、勉強をくっつけるのです。
これは「習慣の連結」と呼ばれる方法です。新しい習慣は単独だと続きません。でも、毎日やっている行動の直後にくっつけると、忘れにくくなります。歯みがきの後に単語アプリ、のように。
モヤ子「なるほど。新しく時間を作るんじゃなくて、今ある時間にくっつけるのね」
マコちゃん「そうです。ゼロから時間を生み出すって、めちゃくちゃ大変なんですよ。だったら、すでにある流れに乗っかったほうが圧倒的にラクです」
さらにタイパを上げるコツがあります。それは「移動中」や「待ち時間」を学習に変えることです。耳で聞ける教材なら、歩きながらでも学べます。手が空いていなくても耳は空いている、という発想です。
とはいえ、まとまった時間も時には必要です。社会人がどう勉強時間を捻出するかは、社会人の勉強時間の作り方、ロジカル先輩に聞いたら月60時間作れたが詳しいです。スキマと固まった時間、両方の作り方を知っておくと安心です。
もうひとつ意識したいのが「同じ時間帯」にやることです。毎日バラバラだと、体が覚えてくれません。でも時間が固定されると、その時刻になると自然と手が動きます。これが習慣化の正体です。
モヤ子「同じ時間ね。たしかに、歯みがきは何も考えずやってるわ」
マコちゃん「まさにそれです。考えなくてもやれる状態がゴール。最初は意識的でも、続けるうちに無意識になります。そこまで来たら、もう挫折しません」
最初は1日15分で十分です。少ないと感じるくらいがちょうどいい。なぜなら、ハードルが低いほど続くからです。続けば積み上がる。積み上がれば自信になる。その順番が大切なんです。
挫折しないために「記録」と「ゆるさ」をセットで持つ
マコちゃん「最後は続け方です。ここまで来たら、あとは挫折しない工夫だけ。ポイントは2つです」
1つ目は記録することです。やった日にカレンダーへしるしをつけるだけで構いません。地味ですが、効果は絶大です。しるしが並ぶと「ここで止めたくない」という気持ちが生まれるからです。
記録は完璧でなくていいのです。むしろ「やった事実」だけを残します。何分やったか、どこまで進んだか。細かく書く必要はありません。続いている、と目で確認できれば十分です。
2つ目はゆるさを持つことです。これが意外と抜けがちなんです。毎日きっちりやろうとすると、1日サボった瞬間に心が折れます。だから最初から「休んでもいい」と決めておくのです。
モヤ子「休んでもいいの。なんだか、それだと甘えちゃいそう」
マコちゃん「逆なんですよ。休んでいいって決めると、罪悪感が消えるんです。罪悪感がないと、また戻ってこれる。完璧主義の人ほど、ここでつまずくんで」
たとえば「週に5日できれば合格」とハードルを設定します。2日休んでもOKというルールです。すると、サボった日も「想定内」になります。想定内なら、自分を責めずに再開できるのです。
完璧主義は学び直しの大敵です。100点を狙うと、60点の日が許せなくなります。でも、60点でも続けたほうが圧倒的に得です。なぜなら、ゼロの日が増えるより、ずっと前に進めるからです。
モヤ子「60点でもいいのね。なんだか、ずっと自分に厳しすぎたのかも」
マコちゃん「みんなそうですよ。でも、ゆるく長く続けた人が最後は勝ちます。タイパ的にも、その方が断然効率いいんです」
記録のもうひとつの効果は、成長が見えることです。1週間前と今を比べると、進んだ実感がわきます。学び直しは結果が出るまで時間がかかります。だから途中の進歩を可視化するのが大切なんです。
モヤ子「進んでるって見えると、たしかにうれしいかも。地味だけど効きそう」
マコちゃん「効きますよ。人って、見えないものには頑張れないんです。だから見える化する。カレンダーでも、アプリでも、なんでもいいです」
もうひとつ続けるコツがあります。それは仲間や宣言を使うことです。誰かに「これ勉強してる」と話すと、不思議とやめにくくなります。人は宣言したことを守りたくなる生き物だからです。
宣言する相手は誰でも構いません。家族でも、友達でも、SNSでも大丈夫です。大切なのは、自分の中だけで完結させないこと。外に出すと、ほどよい責任感が生まれます。それが続ける力になるのです。
モチベーションそのものが続かないと悩む人には、モチベーション続かない悩みを解決!継続できる仕組みを作ろうも役立ちます。やる気に頼らず仕組みで続ける、という発想が学べます。やる気は波があって当然なので、仕組みで支えるのが正解です。
そして資格を本気で目指す段階に入ったら、その続け方も知っておきたいところです。資格勉強が続かない人へ。Z世代流タイパ勉強術に、マコちゃん流のコツがまとまっています。お試し期間を抜けた先の道しるべになりますよ。
まとめ
ここまで、学び直しの始め方と続け方を見てきました。最後にポイントを振り返ります。
何を勉強すればいいか わからないとき、まずは目的をはっきりさせましょう。将来の不安をへらす。そんな理由で十分です。目的が定まると、選ぶ基準ができます。
次に、興味・収入・需要の3軸でテーマを棚卸しします。頭の中で悩まず、紙に書いて点数化するのがコツです。比較できれば、自然と決まります。
テーマが絞れたら、いきなり資格を目指さないことです。2週間のお試し期間で相性をチェックします。合わなければ、軽く次へ。失敗のダメージはほぼゼロです。
続けるための工夫も忘れずに。勉強時間は生活に埋め込み、記録とゆるさをセットで持ちます。やる気に頼らず、仕組みで支える。それが挫折しない秘訣です。
大切なのは、大きく始めないことです。1日15分で構いません。小さく試して、合うものを見つける。その積み重ねが、いつか将来の安心につながります。
焦らなくて大丈夫です。学び直しに遅すぎるということはありません。いくつになっても、始めた日がいちばん早い日です。だから今日から、ほんの少しだけ動いてみましょう。
情報が多すぎて動けないのは、あなたが怠けているからではありません。選択肢が多すぎるだけです。だから、選び方さえ知れば必ず動けます。今日が、その第一歩になりますように。
よくある質問
勉強したい気持ちはあるのに、何から手をつけるか決められません
その悩みは、選択肢が多すぎるサインです。まず「なぜ勉強したいのか」を1つ書き出してみてください。将来が不安だから、でも構いません。目的が決まると、選ぶ基準ができます。次に興味・収入・需要の3軸で候補に点数をつけましょう。合計点の高いものから2週間だけ試せば大丈夫です。完璧な正解を探すより、軽く試す回数を増やすほうが近道ですよ。
働きながらだと時間が取れません。それでも学び直しはできますか
できます。まとまった時間を新しく作る必要はありません。すでにある習慣に勉強をくっつけるのがコツです。通勤の15分、昼休みの10分で十分始められます。耳で聞ける教材なら、移動中や家事中も学習時間に変わります。最初は1日15分で構いません。少なすぎると感じるくらいが、長続きのちょうどいい量です。時間がないのではなく、仕組みがないだけのことが多いんです。
いつも三日坊主で終わります。今度こそ続けるにはどうすれば
続かない人ほど、頑張りすぎている場合が多いです。まず記録をつけましょう。カレンダーにしるしを残すだけでOKです。並んだしるしが、やめたくない気持ちを生みます。そして最初から「休んでもいい」と決めてください。週5日できれば合格、くらいのゆるさが理想です。サボった日を想定内にすると、罪悪感なく再開できます。やる気は波があって当然なので、仕組みとゆるさで支えるのが正解です。