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話し方に自信がない、声が小さくて聞き返される。そんな悩みを抱える読者さんが意外と多いんです。最近、こんな相談をもらいました。「人前で話すと声が震えて、何度も聞き返される。早口になって、何言ってるか分からないと言われる」と。たしかに、話し方は毎日のことだから、自信のなさがじわじわ効いてくるんですよね。今日はZ世代のマコちゃんに、タイパよく直すコツを聞いてみました。
相談タイム
モヤ子「マコちゃん、ちょっと聞いてほしいことがあって…」
マコちゃん「どうしたの、モヤ子さん。なんか元気ないね」
モヤ子「実は、話し方に全然自信がなくて。声が小さいみたいで、よく聞き返されるの」
マコちゃん「あー、なるほど。聞き返されると、それだけで凹むよね」
モヤ子「そうなの。しかも一回聞き返されると、もっと焦っちゃって。今度は早口になっちゃう」
マコちゃん「わかる。焦ると人って早口になるんだよね。で、余計に伝わらなくなる」
モヤ子「まさにそれ。この前なんて『何言ってるか分かんない』って言われて…」
マコちゃん「うわ、それは地味にショックだ。でもね、それって才能の問題じゃないから」
モヤ子「えっ、そうなの?私、もともと滑舌も悪い気がするんだけど」
マコちゃん「滑舌もね、ほぼ慣れと練習なの。生まれつきって思い込んでる人が多いだけ」
モヤ子「思い込み…たしかに、子どもの頃からずっとそう思ってきたかも」
マコちゃん「でしょ。だからまず、その思い込みを外すところから始めよ」
モヤ子「うん、外したい。でも具体的にどうすればいいの?」
マコちゃん「ポイントは大きく分けて4つ。声の出し方、間の取り方、録音練習、あと心の持ち方」
モヤ子「4つかぁ。なんだか多そうで不安になってきた」
マコちゃん「大丈夫、一個ずつでいいから。それにどれもタイパいいやり方だけ選んだよ」
モヤ子「タイパいいの嬉しい。毎日忙しいから、長い練習は続かなくて」
マコちゃん「だよね。1日3分とかでいいの。むしろ短く毎日のほうが効く」
モヤ子「3分なら、たしかにできそう。歯磨きしながらでもいけるかな」
マコちゃん「いいね、その発想。スキマ時間を味方につけるのが大事」
モヤ子「よし、ちょっとやる気出てきた。詳しく教えて」
マコちゃん「まかせて。じゃあ順番に、声の出し方から説明していくね」
聞き返されない話し方に変わる4つのコツ
声が小さい原因はお腹から声が出ていないこと
モヤ子「まず声の出し方ね。私、声が小さいのが一番のコンプレックスで」
マコちゃん「うん。でね、声が小さい人の多くは、喉だけで声を出してるの」
モヤ子「喉だけ?声って喉から出るんじゃないの?」
マコちゃん「もちろん喉も使うよ。でも、本当はお腹の力が大事なの」
声が小さい原因の多くは、喉だけで声を絞り出していることにあります。喉の力だけでは、声に十分な空気が乗りません。だから音量が上がらず、聞き返されてしまうんです。逆に、お腹から息を押し出すように発声すると、声はぐっと前に飛びます。これが腹式呼吸を使った発声です。
マコちゃん「やり方は簡単。まず鼻からゆっくり息を吸って、お腹をふくらませる」
モヤ子「お腹をふくらませる…風船みたいな感じ?」
マコちゃん「そうそう。で、吐くときにお腹をへこませながら声を出すの」
モヤ子「あー、なんか合唱部の友達が似たこと言ってた気がする」
マコちゃん「まさにそれ。歌うときの呼吸と一緒なんだよね」
具体的には、まず背筋を伸ばして立ちます。次に、片手をお腹に当ててください。そして鼻から息を吸い、お腹がふくらむのを確認します。吐くときは「あー」と声を出しながら、お腹をへこませます。このとき、手でお腹の動きを感じるのがコツです。最初は声を出さず、息だけで練習してもかまいません。
モヤ子「なるほど。でも、いきなり大きな声を出すのは恥ずかしいな」
マコちゃん「無理に大声じゃなくていいの。お腹を使うクセをつけるのが目的だから」
モヤ子「クセづけかぁ。たしかに、意識しないとすぐ喉に戻りそう」
マコちゃん「だから毎日ちょっとずつ。お風呂とか、声出しやすい場所がおすすめ」
お風呂は声が響くので、自分の声がよく聞こえます。だから発声練習に向いています。さらに、誰にも聞かれない安心感もあります。毎日の入浴時間を使えば、新しく時間を作る必要もありません。タイパを重視するなら、こうした生活動線への組み込みが効果的です。慣れてくると、お腹を使う感覚が自然と身についてきます。
モヤ子「お風呂なら毎日入るし、続けられそう」
マコちゃん「でしょ。それと、姿勢も超大事。猫背だと声の通り道がふさがるの」
モヤ子「姿勢まで関係するんだ。私、けっこう猫背かも」
マコちゃん「胸を開いて、あごを軽く引くだけで声の通りが変わるよ」
姿勢は発声の土台です。猫背になると胸がつぶれ、息の量が減ります。すると声も小さくなります。話すときは肩の力を抜き、胸を開きましょう。あごを軽く引くと、喉が開いて声が通りやすくなります。声が小さいと悩む人ほど、まず姿勢から見直す価値があります。姿勢を整えるだけで、音量が一段上がる人も少なくありません。
モヤ子「姿勢って、座ってるときも関係ある?」
マコちゃん「もちろん。デスクワーク中も意識すると、話すとき自然に声が出るよ」
日常の姿勢は、そのまま発声の習慣につながります。座っているときも、骨盤を立てて背筋を伸ばしましょう。普段から胸を開く姿勢でいると、いざ話すときに無理なく声が出ます。逆に、普段から縮こまっていると、声も縮こまります。つまり、発声練習は特別な時間だけのものではありません。一日の過ごし方すべてが、声づくりにつながっているのです。だから、まずは座り方から整えてみてください。
早口を直すには間を意識的に作ること
モヤ子「次は間の取り方だっけ。私、緊張するとすぐ早口になっちゃう」
マコちゃん「うん、早口あるある。でもね、早口って実は『間がない』だけなの」
モヤ子「間がない…たしかに、息継ぎもせず一気に喋ってる気がする」
マコちゃん「そうそう。間がないと、聞いてる人の脳が追いつかないんだよね」
早口で「何言ってるか分からない」と言われる原因は、話すスピードそのものだけではありません。むしろ、文と文のあいだに間がないことが大きいんです。人は話を聞きながら、頭の中で意味を処理しています。間がないと、その処理が追いつきません。だから内容が頭に入ってこないのです。逆に、適度な間があれば、相手は落ち着いて理解できます。
マコちゃん「だから、句読点で一瞬止まるクセをつけるといいよ」
モヤ子「句読点で止まる?文章の『、』とか『。』のところで?」
マコちゃん「そう。話すときも、頭の中で句読点を打つイメージ」
モヤ子「なるほど。でも、止まると変な感じにならない?」
マコちゃん「ならない、ならない。むしろ落ち着いて聞こえるの」
練習方法はシンプルです。まず、短い文章を声に出して読みます。そのとき、句点ごとに一拍おきます。「今日は、いい天気ですね。」なら、「、」と「。」で軽く止まります。最初はゆっくりすぎるくらいでちょうどいいです。慣れると、自然なテンポで間が取れるようになります。ニュース番組のアナウンサーを真似するのもおすすめです。
モヤ子「アナウンサーかぁ。たしかに、聞き取りやすいよね」
マコちゃん「でしょ。あの人たちは間の取り方がプロなの。耳コピするだけで勉強になる」
モヤ子「耳コピなら、通勤中にもできそう」
マコちゃん「いいね。あと、大事なことの前で一瞬止まると、より伝わるよ」
間には、もうひとつ効果があります。大事な言葉の前で止まると、その言葉が際立つのです。たとえば「結論は、ここです」と言う前に、一拍おきます。すると相手は自然と注目します。これは説明やプレゼンでも使える技術です。早口を直すだけでなく、伝える力そのものが上がります。間は、沈黙ではなく、伝わるための余白なのです。
モヤ子「でも、間を取るとき、つい『えーと』って言っちゃう」
マコちゃん「あー、それ多いね。でも『えーと』は思い切って黙る練習で減らせるよ」
「えーと」や「あの」といった言葉は、間を埋めようとして出てきます。沈黙が怖くて、つい音で埋めてしまうのです。でも、これが多いと、話がだらしなく聞こえます。対策は、間を恐れず堂々と黙ること。最初は不安かもしれません。けれど、聞き手にとって短い沈黙はむしろ心地よいものです。黙る勇気を持つだけで、話し方は一気に締まります。録音で「えーと」の回数を数えるのもおすすめです。
モヤ子「間って、ただ止まるだけじゃないんだね。奥が深い」
マコちゃん「そうなの。最初は意識的に、慣れたら自然に。それでいいよ」
録音して聞き返すと自分の話し方が客観的に分かる
モヤ子「3つ目は録音練習だっけ。これ、ちょっと恥ずかしそう」
マコちゃん「わかる。でもこれが一番効くの、断言できる」
モヤ子「そんなに?なんで録音がいいの?」
マコちゃん「自分の話し方を、客観的に聞けるからだよ」
話し方を直すうえで、自分の声を録音して聞くことは欠かせません。なぜなら、話している最中は自分の声を正しく聞けないからです。私たちは骨を通して自分の声を聞いています。だから録音した声を聞くと「これ自分の声?」と驚くことが多いのです。客観的に聞いて初めて、早口なのか、声が小さいのか、滑舌が悪いのかが分かります。
マコちゃん「やり方はスマホのボイスメモでOK。1分くらい喋って録るだけ」
モヤ子「1分なら気軽にできそう。何を喋ればいいの?」
マコちゃん「今日あったこととか、好きな本の感想とか、なんでもいいよ」
モヤ子「日記みたいに喋る感じか。それなら続けられそう」
マコちゃん「で、録ったら聞き返す。気になるところをメモするの」
聞き返すときは、いくつかのポイントを確認します。まず、声の大きさは十分か。次に、早口になっていないか。さらに、語尾まではっきり言えているか。最後に、聞き取りにくい言葉はないか。この4点をチェックするだけで、自分の課題が見えてきます。課題が分かれば、あとはそこを意識して練習するだけです。やみくもに練習するより、ずっと効率的です。
モヤ子「課題が分かると、何を直せばいいか迷わなくて済むね」
マコちゃん「そういうこと。タイパよく上達するには、現状把握が一番の近道なの」
モヤ子「でも、毎日録音するのは大変じゃない?」
マコちゃん「毎日じゃなくていいよ。週に1回、同じ文章を録るだけでも変化が分かる」
おすすめは、同じ文章を週に一度録音する方法です。同じ内容なら、上達が比べやすくなります。先週より聞き取りやすくなった、声が大きくなった、と変化を実感できます。この実感が、続けるモチベーションになります。成長が見えると、練習は苦になりません。録音は、自分専用の鏡のようなものです。恥ずかしさは最初だけで、すぐ慣れます。なお、自分を責めずに観察する姿勢も大切で、自分を褒める習慣を持つと練習が長続きします。
失敗してもいいと思える心の持ち方が自信を育てる
モヤ子「最後は心の持ち方だね。これが一番むずかしそう」
マコちゃん「だよね。でも、技術と心はセットなんだ」
モヤ子「セット?技術だけじゃダメなの?」
マコちゃん「うん。どんなに練習しても、自信がないと声って縮こまるの」
話し方の悩みは、技術だけでは解決しきれません。なぜなら、自信のなさが声に直接あらわれるからです。失敗を恐れると、人は声を小さくします。間違えないように、早口で済ませようともします。つまり、心の状態が話し方を左右しているのです。だから、技術練習と並行して、心の持ち方も整える必要があります。
マコちゃん「まず大事なのは『完璧に話さなくていい』って思うこと」
モヤ子「完璧じゃなくていい…でも、ちゃんと伝えたいし」
マコちゃん「ちゃんと伝えるのと、完璧に話すのは別物なんだよ」
モヤ子「あ、たしかに。混同してたかも」
マコちゃん「多少噛んでも、伝わればOK。みんな案外気にしてないから」
多くの人は、自分の失敗を実際より大きく感じています。少し噛んだだけで、世界が終わったように感じるのです。でも、相手はそこまで気にしていません。あなたが他人の小さな噛み間違いを覚えていないのと同じです。完璧を求めるほど、緊張は増します。「伝わればいい」と割り切るだけで、肩の力が抜けます。すると不思議と、声も自然に出るようになります。
モヤ子「そう考えると、ちょっと気が楽になるかも」
マコちゃん「でしょ。あと、小さな成功体験を積むのも効くよ」
モヤ子「小さな成功体験って、たとえば?」
マコちゃん「店員さんにはっきり注文できた、とか。それで十分」
自信は、いきなり大きくは育ちません。小さな成功の積み重ねで、少しずつ育ちます。レジで聞き返されずに注文できた。会議で一言だけ発言できた。そんな小さな達成を、自分でちゃんと認めましょう。できたことに目を向ける習慣が、自信の土台になります。逆に、できなかったことばかり数えると、自信はしぼみます。この心の使い方は、自己肯定感を高める方法とも深くつながっています。
モヤ子「できたことに目を向ける、か。意識してみる」
マコちゃん「うん。それと、緊張は悪者じゃないって知っておくといいよ」
モヤ子「緊張が悪者じゃない?でも緊張すると失敗するし」
マコちゃん「緊張は『ちゃんとやりたい』気持ちの裏返しなの。だから受け入れちゃう」
緊張を完全になくそうとすると、かえって苦しくなります。緊張は、真剣に向き合っている証拠です。だから、無理に抑えるのではなく、受け入れましょう。「緊張してるな、でも大丈夫」と心の中で唱えるだけで、落ち着きます。深呼吸をひとつ入れるのも効果的です。心と体はつながっているので、呼吸を整えると気持ちも整います。自分への接し方を見直したいなら、スマホとの距離を見直す習慣も心の余裕づくりに役立ちます。
モヤ子「なんか、技術だけじゃなくて気持ちも大事なんだって分かってきた」
マコちゃん「そう。そして気持ちは、練習を続けるうちに自然とついてくるよ」
面白いのは、技術と自信が互いに支え合う点です。発声や間の練習を続けると、話すのが少し上手くなります。上手くなると、聞き返される回数が減ります。聞き返されないと、自信がつきます。自信がつくと、声がさらに前に出ます。こうして良い循環が生まれます。最初の一歩は小さくて構いません。お風呂で「あー」と声を出すだけでも、循環は回り始めます。続けるほど、話すことが怖くなくなっていきます。
まとめ
話し方に自信がなく、声が小さくて聞き返される悩みは、決して才能の問題ではありません。今日マコちゃんが教えてくれたのは、4つのコツでした。まず、お腹から声を出す発声。次に、間を意識的に作って早口を直すこと。さらに、録音して自分の話し方を客観的に知ること。そして、失敗してもいいと思える心の持ち方です。
どれも特別な才能はいりません。必要なのは、毎日のちょっとした積み重ねだけです。お風呂で発声、通勤中に間の練習、週に一度の録音。これならタイパよく続けられます。技術と心を両輪で育てれば、話し方は必ず変わります。
大切なのは、完璧を目指さないことです。多少噛んでも、伝わればそれでいい。小さな成功を積み重ねて、自信を少しずつ育てていきましょう。声が変われば、人と話すのが楽しくなります。あなたの声は、ちゃんと前に届きます。なお、発声や呼吸の健康面が気になる場合は、厚生労働省 e-ヘルスネットなどの公的な情報も参考になります。落ち込みやすいときは、コンプレックスを自信に変える方法もあわせて読んでみてください。
よくある質問
声が小さいのは生まれつきで、直せないのでは?
声の大きさは、生まれつきだけで決まるものではありません。多くの場合、喉だけで声を出していたり、姿勢が悪かったりすることが原因です。お腹から声を出す発声を身につければ、音量は上げられます。背筋を伸ばし、胸を開くだけでも声は通りやすくなります。毎日少しずつ練習すれば、誰でも変化を実感できます。あきらめず、まずは姿勢と呼吸から見直してみてください。
緊張するとすぐ早口になります。どうすればいいですか?
早口の正体は、文と文のあいだに間がないことです。句読点のところで一瞬止まるクセをつけると、自然と落ち着いたテンポになります。最初はゆっくりすぎるくらいで構いません。アナウンサーの話し方を真似るのも効果的です。また、大事な言葉の前で一拍おくと、その言葉がより伝わります。間は沈黙ではなく、伝わるための余白だと考えてみてください。
録音して自分の声を聞くのが恥ずかしいです。必要ですか?
最初は誰でも恥ずかしいものです。でも、録音は上達への一番の近道です。話している最中は、自分の声を正しく聞けません。録音して初めて、早口や声の小ささに気づけます。スマホのボイスメモで1分喋るだけで十分です。週に一度、同じ文章を録れば、上達も比べやすくなります。恥ずかしさは最初だけで、すぐ慣れます。自分専用の鏡だと思って活用してみてください。